中小企業診断士の二次試験の事例1、問題文は理解できるのに全く点数が伸びない、、、、汗
勉強時間をかけてるのに点数が伸びない、、、涙
独学で事例Ⅰを合格レベルに持っていきたい!
この記事は、そんな方に向けて書いています。
こんにちは。
2020年度中小企業診断士試験合格、サラリーマンブロガーのパテろうです。(実務補修未受講のため、現時点では未登録)
中小企業診断士ニ次試験の筆記試験、まさに中小企業診断士試験の山場。
特に事例1は馴染みの少ない組織、人事分野のため、特にとっつきにくい方も多いのではないでしょうか?
一次試験の延長との考えを持って臨み、正面突破で望んてはね返されている方も多いと思います。
筆者もそうでした。。。。
特に解答の一貫性ということの本質的な意味が理解できず、予備校の模範解答のKWを列挙する方針で試験に臨み、玉砕していました。
回り道をしましたが、答案の記述前に答案構成をメモして整理することで、解答の一貫性の担保や記載すべきKWの抜け漏れを回避し安定した点数を稼げることに気づきました。
この記事では、受験を通じて得た答案構成作成方法のノウハウをシェアすることで、これから中小企業診断士の筆記試験に挑戦する方に短期で試験を突破してもらいたいと思います。
独学で合格を目指す方だけでなく、予備校を活用されている方も参考になると思います。
どうぞ宜しくお願いします。
組織構造・人事制度の見直しにより、企業の成長を促す!
事例Ⅰは組織・人事の問題です。
組織・人事というとイメージがし難いと思いますが、事例企業が成長し続けれる仕組みを整備するというものです。
与件文から事例企業について下記①~④を整理していきましょう。事例1は5つの設問から構成されることが多いですが、4つ目までの設問では①~③を、最後の5つ目の設問では④を本質的には聞いていると考えて良いです。
- ①将来のありたい姿
- ②現状把握
- ③現状が形成された経緯及び過去の施策の評価
- ④現状と将来のありたい姿とを埋めるための施策
①将来のありたい姿
与件文の単純な抜き出しだが、これを意識した解答になっていなければ不合格…
こちらは与件文中に記載されている社長の思い、例えば「経営の合理化」や「地元経済の活性化」等が来ます。中小企業診断士はあくまで社長の思いを受けて業務改善を提案する士業のため、この点は余計な解釈を加えず、与件文の記載をそのまま抽出します。
この社長の思いが③の過去の施策の評価や④の将来の施策の妥当性の軸となります。また、これを意識した解答とする事で解答の一貫性が担保され、高得点に繋がります。
②現状把握
お馴染みのSWOT分析!
現状の整理はSWOT分析で行います。事例Ⅰでは通常、SWOT分析の結果をそのまま回答するのではなく、次の③に関連する外部環境を踏まえた事例企業の強みは何かや強みが形成された経緯を問う設問が多いです。③に繋げるため、先ずは与件文に記載されたSWOT項目をできる限り抜き出して下さい。なお、SWOT分析は名称に「分析」が入っているのですが、②の段階では分析までは行っていません。
①、②は単純に与件文の抜き出しなので、与件文を読みながら該当し得ると考えた箇所は全て蛍光マーカー等で目立つようにチェックしていけば効率的です。①、②で抽出した事項を基に分析開始です。
③現状が形成された経緯及び過去の施策の評価
設問文の視点で現状分析!
与件文のチェックと①、②の抽出は完了したので、設問文を確認して下さい。なお、与件文よりも先に設問文を読むという意見もありますが、私はどちらでも良いと思います。
4つ目までの設問は②で抽出した事項の内部資源(S、W)と外部環境(O、T)とを組み合わせ、下記いずれかの語呂合わせの観点で整理してみると解答の糸口が見えてきます。
○サチノヒモ
サ=採用(サイヨウ)
チ=配置(ハイチ)
ノ=能力(ノウリョク)
ヒ=評価(ヒョウカ)
モ=モチベーション
○茶化(漢字の構成パーツをカタカナに分解)
サ=採用(サイヨウ)
ハ=配置(ハイチ)
ホ=報酬(ホウシュウ)
イ=育成(イクセイ)
カ=評価(ヒョウカ)
④現状と将来のありたい姿とを埋めるための施策
現状を改善し将来のありたい姿を達成するための施策を検討
事例1は事例企業は現状のままでは社長の思いを達成できないため、中小企業診断士に相談するという構成になっています。つまり、この部分が中小企業診断士が作成する経営診断書の結論となりますので、通常、この部分が事例1の最後の設問の要点となります。
将来のありたい姿を達成する方法は必ずしも一つでは無いため、4つ目までの設問の解答内容と整合性のある範囲で自由度のある解答が可能です。与件文に記載された社長の思い(将来のありたい姿)に向けて成長し続けれる仕組みを提案していきましょう。
最後に、事例Ⅰは組織・人事という仕組みの切り口で回答する必要があります。慣れないうちは馴染みのある利益や売上の増加等、事例2の顧客との関係性の観点で検討してしまいがちですの、解答を検討する前に問題用紙の余白に上記語呂合わせを記載しておく等、工夫してみて下さい。
筆者は回答作成前に下記のように問題用紙の余白部分に答案構成を行なっていました。
答案構成のメリットと作成の仕方については下記の記事でまとめましたので参考にして下さい。
中小企業診断士筆記試験、解答の一貫性の担保のための答案構成のすすめ
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