中小企業診断士の二次試験の事例2、SWOT分析までは問題無く抽出できるのに点数が伸びない、、、、汗
勉強時間をかけてるのに点数が伸びない、、、涙
独学で事例2を合格レベルに持っていきたい!
この記事は、そんな方に向けて書いています。
こんにちは。
2020年度中小企業診断士試験合格、サラリーマンブロガーのパテろうです。(実務補修未受講のため、現時点では未登録)
中小企業診断士ニ次試験の筆記試験、まさに中小企業診断士試験の山場。
事例Ⅱの問題は設問も理解し易いので取り組みに当たっての心理的なハードルは低いのではないでしょうか?
ただ、一次試験の延長との考えを持って臨み、正面突破で望んてはね返されている方も多いと思います。
筆者もそうでした。。。。
特に解答の一貫性ということの本質的な意味が理解できず、予備校の模範解答のKWを列挙する方針で試験に臨み、玉砕していました。
回り道をしましたが、答案の記述前に答案構成をメモして整理することで、解答の一貫性の担保や記載すべきKWの抜け漏れを回避し安定した点数を稼げることに気づきました。
答案構成のメリットと作成方法については下記記事に纏めました。
中小企業診断士筆記試験、解答の一貫性の担保のための答案構成のすすめ
この記事では、受験を通じて得た答案構成作成方法のノウハウをシェアすることで、これから中小企業診断士の筆記試験に挑戦する方に短期で試験を突破してもらいたいと思います。
独学で合格を目指す方だけでなく、予備校を活用されている方も参考になると思います。
どうぞ宜しくお願いします。
マーケティングにより、顧客との関係性を強化し売上拡大!
事例Ⅱはマーケティング・流通の問題です。
マーケティング・流通というと固いイメージになるのですが、顧客との接点を確保し売上や利益の向上に繋げる施策を検討するというものです。
与件文を読み、事例企業について下記①~④を整理していく点については事例Ⅰの進め方と変わりません。
①将来のありたい姿
②現状把握
③現状が形成された経緯及び過去の施策の評価
④現状と将来のありたい姿とを埋めるための施策
①将来のありたい姿
通常、顧客との関係性強化や収益向上、問題によってはプラスアルファで社長の思い
事例Ⅱは売上や利益の向上に繋げる施策であるマーケティング・流通の問題のため、顧客との関係性強化や収益向上のために中小企業診断士に相談すると言う構成を取る事が多いです。ただ、問題によっては社長は自社だけでなく地域の活性化等、プラスアルファの姿を描いている場合もあるため、与件文を読みながら社長の思いを記載した箇所は蛍光マーカー等でチェックしましょう。
②現状把握
お馴染みのSWOT分析!
現状の整理はSWOT分析で行います。事例Ⅱでは内部環境(S、W)と外部資源(O、T)とを組み合わせてマーケティング戦略を検討することが多いため、設問1ではSWOT分析の結果が直接問われることも多いです。SWOT分析は与件文からの抜き出しですが、解答欄の大きさを踏まえると与件文の該当箇所を全て抜き出すことは困難です。
ここで、設問1でSWOT分析の結果を問う理由は、その後の設問でSWOT分析を踏まえての現状の課題や今後のマーケティング戦略を問うためです。とすると、設問1で解答したSWOT分析の結果は、その後の設問で必ず使用しないと一貫性の無い解答となります。つまり、設問1のSWOT分析はその後の設問の解答で使用しないものは採用しないとなります。
事例Ⅱの設問1は抽出したものをいきなり記載していくのではなく、与件文を読みながら該当し得ると考えた箇所は全て蛍光マーカー等で目立つようにチェックした上で、その後の設問の回答に使える要素を選択した後に記載していくのが良いです。
③現状が形成された経緯及び過去の施策の評価
SWOT分析の要素を用いた事例企業の現状分析!
事例企業は、現状では収益性に不安を有しているため、中小企業診断士に相談しています。とすると、現在の外部環境(O、T)において内部資源(S、W)を上手く活用できていないと考えられます。事例Ⅱの中盤の設問では、この点の考察を問われること多いです。
②で抽出したSWOT分析の要素を組み合わせて、事例企業の現状の施策が顧客との関係性強化や収益向上に繋がっているかの評価と課題を整理しましょう。
④現状と将来のありたい姿とを埋めるための施策
現状を改善し将来のありたい姿を達成するための施策を検討
事例Ⅱは顧客との関係性強化や収益向上のために中小企業診断士に相談すると言う構成であるため、いずれかの設問で顧客との関係性強化や収益向上に繋がる施策の助言が問われます。
現在の外部環境(O、T)において内部資源(S、W)を上手く活用した施策を検討できれば合格できます。ただ、この施策が設問1の解答として記載したSWOT分析の結果と整合していない場合、仮に設問単独でみると解答が妥当性であったとしても、経営診断書としての論理の一貫性が欠けるため、合格点には届きません。筆者もこの点に中々気付かず、二次試験に失敗した経験があります。
これを避けるため、回答欄への記載を開始する前に問題用紙の余白に全ての設問の回答の骨子をメモしておき、解答間の整合性が取れているか、即ち、経営診断書としての論理の一貫性が取れているかを確認してみて下さい。
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