中小企業診断士の二次試験の事例3、例年、類似の問題が出ると言われているが中々点数が伸びない、、、、汗
独学で事例3を合格レベルに持っていきたい!
この記事は、そんな方に向けて書いています。
こんにちは。
2020年度中小企業診断士試験合格、サラリーマンブロガーのパテろうです。(実務補修未受講のため、現時点では未登録)
中小企業診断士ニ次試験の筆記試験、まさに中小企業診断士試験の山場。
事例3の問題は生産管理に携わっていない方はイメージがし難く、取り組む際の心理的ハードルは高い分野と思います。
ただ毎年、類似の出題がされるため、一次試験の延長との考えでKWを丸暗記して臨み結果、点数が伸びていない方も多いと思います。
筆者もそうでした。。。。
特にKWの丸暗記で試験に臨むと回答の一貫性が担保できないことが多いです。
筆者も中小企業診断士二次試験で重視される回答の一貫性の本質的な意味が理解できず、予備校の模範解答のKWを列挙する方針で試験に臨み、玉砕していました。
回り道をしましたが、答案の記述前に答案構成をメモして整理することで、解答の一貫性の担保や記載すべきKWの抜け漏れを回避し安定した点数を稼げることに気づきました。
答案構成のメリットと作成方法については下記記事に纏めました。
中小企業診断士筆記試験、解答の一貫性の担保のための答案構成のすすめ
この記事では、受験を通じて得た答案構成作成方法のノウハウをシェアすることで、これから中小企業診断士の筆記試験に挑戦する方に短期で試験を突破してもらいたいと思います。
独学で合格を目指す方だけでなく、予備校を活用されている方も参考になると思います。
どうぞ宜しくお願いします。
QCDを改善し企業の成長を促す。論点は少ないため、解答のパターン化可能!
中小企業診断士試験、筆記試験の事例3は生産・技術の問題です。納期遅延や品質のバラつき等、QCDの課題を抱えた企業に対し、改善策を提案するという流れが多いです。
先ずは与件文を読み事例企業について下記①~④を整理していきます。
①将来のありたい姿
②現状把握
③現状の問題点と対応策の検討
④現状と将来のありたい姿とを埋めるための施策の検討
①将来のありたい姿
与件文中にQCDの問題が記載!
与件文中に納期遅延や品質のバラつき等、放置できないQCDの問題が記載されていますので、与件文が示唆する問題の改善が事例3の企業における将来のありたい姿となります。与件文を読みながらQCDの問題を記載した箇所を蛍光マーカー等でチェックしましょう。
②現状把握
設問1の解答で記載する強み、弱みの選定は慎重に!
現状の整理は事例1や2と同じくSWOT分析で行います。なお、事例3ではQCDの改善点や補強点を明確にするため、設問1で強み、弱みが直接問われることが多いです。
設問1で記載する強み、弱みは与件文からの抜き出しですが、解答欄の大きさを踏まえると与件文の該当箇所を全て抜き出すことは困難です。
中小企業診断士試験、筆記試験が想定する経営診断書の論理構成を考えると、設問1で弱みとして記載した内容が、その後の設問での改善ポイントとなり、強みとして記載した事項が今後の事例企業の成長の方向性になります。
設問1の問いの本質は与件文からの抽出力ではなく、解答全体で経営診断書としての論理の一環性が確保できているかの確認です。
経営診断書の論理構成を意識し、その後の設問で使用するものに限って記載するようにしましょう。
③現状の問題点と対応策の検討
強み、弱みを踏まえた事例企業の問題点と対応策の整理
事例企業はQCDについて何らかの問題を抱えています。事例Ⅲの中盤の設問では、QCDについての事例企業が抱える現状の問題点と対策が問われます。
設問1の解答として記載した弱みは事例企業が抱える問題の結果ですので、弱みが生じる原因(問題点)の深堀と対応策の検討を行っていきます。
なお、事例Ⅲで問われるQCDの問題点と対応策のバリエーションは少ないので、問題点と対応策をパターン化しておくと便利です。最後に経営診断書としての論理の一貫性担保の点から設問1の解答で記載した強み、弱みと問題点、対応策との論理の矛盾が無いかの確認は忘れずに行いましょう。
④現状と将来のありたい姿とを埋めるための施策の検討
現状を改善し将来のありたい姿を達成するための施策を検討
事例3の中盤の設問ではQCDについての事例企業が抱える現状の問題点と対策が問われましたが、後半の設問では現状の問題の解決後の将来の課題への対応策が問われます。
こちらも上記③と同じく過去問で出題された課題と対応策のパターン化で対応可能です。
設問1の解答で記載した強み、弱みを踏まえて、アレンジを加えつつ将来のありたい姿とを埋めるための施策を策定しましょう。
普段、生産管理等の業務を担当されていない方は事例3はイメージし難いと思うのですが、事例3で問われる論点と対応策のバリエーションは少なく、事例3についてはサプライズ的な問題が出題される可能性も低いです。
事例3については10年分位の過去問と模範解答とを研究し論点と対応策をパターン化して整理しておくのが効果的です。
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