中小企業診断士をお金をかけずに独学で攻略!!独学におすすめの書籍まとめ

予備校はお金が掛かるので、独学で中小企業診断士の資格を取得したいが、現実的に可能なの?

中小企業診断士合格に向けて、独学におすすめの書籍を知りたい。

この記事はそんな方に向けて書いています。

結論、過去問研究をすれば、予備校費用を節約して独学で資格を取れます!

メーカー勤務、サラリーマン弁理士で中小企業診断士試験合格、ブロガーのパテろうです。

10~20年後に人口知能やロボットに代替され難い職業として挙げられた中小企業診断士は国の競争力強化の点から行政としても今後、活躍の場を広く提供していくことが予想され、本格的なブーム到来に見据えて資格取得を目指したいと考える方が増えています。

最近のコロナの影響でリモートワークが進み、通勤時間から開放された結果、浮いた時間を活用して中小企業診断士の資格取得に挑戦している方も多くいると思います。

中小企業診断士は副業や転職に有利に働く場合があるため、副業や転職を目指す方にとっても魅力のある資格です。

ただ、中小企業診断士の資格取得までは目安として最低1000時間程度はかかると言われており、受験機関を活用するとかなりの費用負担が想定されます。

高額の予備校費用は負担したくないと言う方は独学での受験を選択することになりますが、実際に中小企業診断士資格を取得できるか不安になると思います。

私自身、資格を生かした副業に挑戦したいという思いから中小企業診断士の資格を目指しましたが、費用は掛けたくなかったので独学での受験を選択しました。

独学で情報ソースが不足していたこともあり、資格取得まで回り道しましたが、色々と試行錯誤を繰り返す中で中小企業診断士試験の本質的なことが分かり合格することができました。

まだ、実務補習を修了していないため、登録はできていないですが、今後、登録して資格を生かした副業にも挑戦してみたいです!

この記事では、受験を通じて得た独学のノウハウやおすすめの書籍をシェアすることで、これから中小企業診断士試験に挑戦する方に短期で試験を突破してもらいたいと思います。

独学で資格取得に挑戦される方だけでなく、予備校に通われている方の参考にもなると思います。

以下、筆者の失敗からの学びを踏まえ、これだけやれば完全独学達成可能な市販の書籍とその活用ノウハウを紹介します。

■一次試験攻略でおすすめの書籍

◆スピードテキストシリーズ(TAC)

受験生の定番テキストです。

1次試験は7科目ありますが、原則は広く浅くの知識で大丈夫ですので各科目の基本知識はこのテキストで8割程度の知識はカバー可能です。

筆者はこのテキストの情報をベースに、過去問を解く中で把握した情報をテキストに書き込み情報をそれぞれのテキストに必要な情報を集約していました。

過去問を解いてく過程で自分用のテキストが完成していくので、筆者にはモチベーションの持続効果もありました。

 

なお、筆者は好みでこのTACのスピードテキストシリーズをテキストとして用いましたが、他の受験機関のテキストでもカバーする情報の点では問題ありません。

なお、中小企業経営・中小企業政策以外の科目は多少の法改正はありますが、合否を左右する程の出題方針の変更はあまり無いため、毎年のテキストの買い替えは必要ありません

一方、中小企業経営・中小企業政策のうち、中小企業政策は毎年、作成される中小企業白書から出題されるため、毎年の買い替えが必要です。

中小企業白書を読む勉強方法もありますが、内容が膨大になるため、毎年、編集されるスピードテキストをベースに試験に出そうな部分に絞って学習するのが効率的です。

◆過去問完全マスターシリーズ(同友館)

1次試験は中小企業経営・中小企業政策以外は10年程度の過去問の繰り返しで対応可能です。

TACからは5年分の過去問集が出ていますが、毎年、極端に難易度の上がる地雷科目が出現することを踏まえると、5年分ではやや不安のため、10年分の過去問が収録されている同友館のこのシリーズがお勧めです。

参考までに一次試験は出題の傾向はあまり変わらない為、2~3年前のものであれば、中古本でも問題なく活用できます。

新品の過去問集は勉強のモチベーションを上げてくれるのですが、意外と高価なので筆者は一部は中古本も活用していました。

ただ、中古本の場合、当然、最新の法改正には対応できないため、その点が気になる方は最新版を購入することをおすすめします。

◆スピード問題集(TAC)中小企業経営・中小企業政策のみ

中小企業経営・中小企業政策のうち、中小企業政策は毎年、作成される中小企業白書からの出題に対応する必要があります。この部分は過去問ではカバーできないため、予想問題集を用いたインプットがお勧めです。

■二次試験攻略でおすすめの書籍

◆2次試験合格者の頭の中にあった全知識(同友館)

2次試験では知識の筆記でのアウトプットが必要です。

この本はアウトプットのための切り口を示してくれており、論点毎の知識の整理に役立つと思います。

また、余白が多いのでメモを書き込み情報を集約するノートとしても便利です。

筆者は関連するKWや補足情報を全知識の余白部分に書き込んでいました。

 

なお、2次試験は出題方針が大きく変わらないので、受験に失敗したとしても、次年度はテキストの買い替えは必要ありません。

2次試験合格者の頭の中にあった全知識(2021年版) [ 関山春紀 ]楽天で購入

◆各種予備校の過去問の解答

2次試験の過去問は複数の受験機関のものを揃えて、解答を比較してみましょう!

2次試験の受験生は事例Ⅰ~Ⅲの各予備校の2次試験の解答は大きく異なっていることに驚くと思います。

各受験機関の模範解答は全て合格点は担保できているため、どの受験機関の解答が正しいというものではなく、中小企業診断士が行う分析や提案は事例企業毎に一義的に定まるものでは無いことに起因しています。

この自由度の大きさゆえに中小企業診断士は人口知能やロボットに代替され難い職業と言われています。

各受験機関の模範解答を読み込むと、各受験機関が示す事例企業のありたい姿としてそれぞれ違う姿を想定していることが分かります。

想定したありたい姿が異なれば、当然、それを達成するための施策にも違いが出てきます。

独学者が陥りやすい罠として各予備校の模範解答を繋ぎ合わせて良いとこ取りで自己流の模範解答を作成するというのがあるのですが、ありたい姿に対し、施策がブレてしまうため、回答としての一貫性が欠け逆に低評価となる恐れがあります。

例えば、事例企業の過去の成功が強みの特化と回答しているのに、過去問の模範解答を参考に、その後の将来の提案の設問で多角化を提案した場合、一つ一つの設問の回答にはなっていても回答全体としては論理的に矛盾が生じており適切な企業診断書になっていない可能性が高いです。

私もこの感覚を理解するまでに非常に時間がかかりました。。。。涙

是非、想定したありたい姿とそれを達成するための施策を念頭に置いて、各受験機関の模範解答を読み込んでください。

受験機関から出ている過去問としては下記があります。解答のポイントを掴むことが目的なので、各種受験機関の過去問は5年以上は揃えることをおすすめします。

各種受験機関の過去問を用いて共通して記載すべきことのポイントが掴めた後、事例Ⅰ〜Ⅲについては、さらに10年程度、過去問を解いてみてください。

 ・2次試験過去問題集(TAC)

 ・2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ(同友館)

 ・第2次試験 模範解答解説(LEC)

 

◆ふぞろいな合格答案

合格答案、不合格答案のデータを解析する答案分析と合格者の再現答案とから構成されています。

答案分析のパートは先生と多年度受験生、ストレート受験生の掛け合い形式となって読み物として読みやすく、答案をコンパクトにまとめるヒントも満載です。

ただし、設問毎の振り返り形式となっており、経営診断書に必要な答案全体としての統一性の取り方については把握し難いので、再現答案のパートで各受験者の答案は何故、合格答案かの研究は必ず行って下さい。

再現答案のパートを用いて各種受験機関の模範解答同士の比較から導いた解答ポイントの仮説を検証するのも有効です。

筆者は当初、解答全体としての経営診断書を作成するという2次試験の本質を掴めず、答案分析のパートを参考にする間違った勉強をしたため、ふぞろいな合格答案を10年分揃えましたが、2~3年程度があれば十分です。

ふぞろいな合格答案(エピソード14;2021年版) 中小企業診断士2次試験 [ ふぞろいな合格答案プロジェクトチーム ]楽天で購入
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◆30日完成!事例Ⅳ合格点突破計算問題集(同友館)

事例Ⅳは計算問題のため、勉強時間に比例して点数は伸びていきます。この問題集の問題量は少ない点が難点ですが、事例Ⅳ向けの市販の問題集としてよくまとまっています。

ただ、問題量が少ないため、事例Ⅳについてはこの問題集に加えて、過去問を10年以上遡って繰り返し解くことをお勧めします。

2018年改訂版 30日完成!事例4合格点突破 計算問題集 [ 杉山 淳 ]楽天で購入

最後に、筆者の経験を踏まえ、これだけやれば完全独学達成に繋がる市販の書籍とその活用ノウハウを紹介しましたが、独学の場合、二次試験の事例Ⅰ~Ⅲの答案作成のポイントに気付くのがどうしても遅れるがちになります。

これを補完するため、日頃から情報収集については意識しておきましょう。

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