中小企業診断士筆記試験攻略!!書き方解説。解答の一貫性の担保のための答案構成のすすめ(具体例有り)

中小企業診断士の二次試験、受験機関の模範解答に近いことも書いているのに点数が伸びない。

二次試験の結果はB評価、A評価にするには何をしたらよいの?

事例Ⅰ〜Ⅲでは解答の一貫性を意識するように言われるが、解答の一貫性て結局、何?

中小企業診断士筆記試験で解答の修正に手間取り、時間が足りない。

この記事はそんな方に向けて書いています。

メーカー勤務、サラリーマン弁理士で中小企業診断士資格保有のブロガーのパテろうです。

まだ、実務補習を修了していないため、登録はできていないですが、今後、登録して資格を生かした副業にも挑戦してみたいと考えています!

さて、中小企業診断士ニ次の筆記試験、まさに中小企業診断士試験の山場。

出題範囲のやたら広く、知識の詰め込みが大変な一次試験を突破した勢いで筆記試験も突破!! 

と思いきや、

問題文は理解できるのに全く点数が伸びない、、、、汗

勉強時間をかけてるのに点数が伸びない、、、涙

こういう経験をされた方も多いのでは無いでしょうか?

これ、筆記試験を一次の勉強方法の延長と考えてしまっているから、、、かもしれません。

私も当初は一次試験の延長くらいに甘い考えを持っていました。。。。

特に解答の一貫性ということの本質的な意味が理解できず、予備校の模範解答のKWを列挙する方針で試験に臨み、玉砕していました。

回り道をしましたが、答案の記述前に答案構成をメモして整理することで、解答の一貫性の担保や記載すべきKWの抜け漏れを回避し安定した点数を稼げることに気づきました。

この記事では、受験を通じて得た答案構成作成方法のノウハウをシェアすることで、これから中小企業診断士の筆記試験に挑戦する方に短期で試験を突破してもらいたいと思います。

独学で合格を目指す方だけでなく、予備校を活用されている方も参考になると思います。

どうぞ宜しくお願いします。

中小企業診断士筆記試験での答案構成のすすめ

 消しゴムでの解答用紙の修正を減らし解答の一覧性を担保!

筆記試験の事例Ⅰ〜本番や模試で、解答を修正していく中で時間が足りなくなった経験はありませんか?

中小企業診断士の筆記試験の解答用紙には字数分のマス目が印刷されています。

解答用紙への記載は鉛筆での解答が認められるため、記載後の修正が可能ですが、解答用紙のマス目が小さいので焦っていると消したくない部分を消してしまったり等、修正には時間がかかります

そこで、一見手間になりそうなのですが、解答の設計図として解答用紙への記入前に解答のストーリーを纏めた答案構成のメモを作成することで修正回数を減少させると共に解答の精度を挙げることが期待できます

この記事では答案構成のメリットと作成する場合の留意点とを纏めました。

 

◆与件文からのSWOT要素と社長のビジョンの抽出

与件文には事例企業についての過去、現状、社長の描く将来のビジョンが記載されています。

これらは設問に対する解答を作成していく上での根拠情報となりますので、先ずは与件文を読みながらSWOT要素と社長の思いを記載した箇所を蛍光マーカー等でチェックしましょう。

 

◆設問に対する解答の根拠情報と結論をメモ(解答骨子の作成)

 中小企業診断士はクライアントとのコミュニケーションを通じて顧客の課題を解決する職業です。

ふぞろいな合格答案の答案分析のパートに記載されているC答案等を見ていると設問と噛み合って無いものが散見されます。これは試験本番では解答を作成するのに夢中になり、設問の内容を忘れてしまった結果です。

これを避けるために、解答文に記載予定の文章の主語、結論、結論に導く為に用いる根拠情報(与件文中にチェックしたSWOT要素、社長の思い)をメモし、設問に対する解答になっているかをチェックします。

このメモはあくまで解答を記載する際の設計図であるため、文章にする必要はなく、記載する文言を列挙すれば大丈夫です。列挙した文言を矢印等で繋いで文章の流れを整理するとより分かりやすくなります。

 

◆キーワードのメモ(解答の充実)

中小企業診断士の筆記試験の解答欄は字数制限があり、限定された字数の中で論理構成力と知識をアピールする必要があります。キーワードを用いることで根拠情報から結論に繋げる論理をコンパクトに纏めることができます。

用いるキーワードとしては、ふぞろいな合格答案の答案分析(同友館)や2次試験合格者の頭の中にあった全知識(同友館)の押さえておくべきキーワードの欄が参考になります。

解答に用いるキーワードをメモしておき、解答をコンパクトにするとと共に知識のアピールに繋げましょう。

 

◆設問間の解答同士に矛盾が無いかのチェック

中小企業診断士の筆記試験が想定しているのは経営診断書の作成能力の有無です。

筆記試験では設問全体に解答することで一つの経営診断書となっていることが想定されています。

これを踏まえ、設問全てに対するメモが完成させた後、用いる強みや弱みの認識、社長の目指す姿等、解答間のメモに矛盾は無いかを確認して下さい。

この設問に対する解答間を俯瞰したチェックにより、出題者が仕掛けたトラップも効果的に回避できると共に解答全体の一貫性を担保できます。

念には念を入れて確認して下さい。

ここまでの工程は与件文の読み込み時間も含めて試験開始後30分以内を目安に完成させるとその後の解答用紙への書き起こしには余裕を持って取り組めます。

こちらは筆者の試験本番時に作成した答案構成のメモです。

設問毎にKWと結論を記載し、見開きで記載することで設問間の解答での矛盾等が無いかをチェックできます。

◆答案構成を基にした解答の記述

答案構成の作成により解答の概要は完成していますので、これを基に解答欄へ解答を書き起こして下さい。

答案構成からの解答の書き起こしに慣れるまでは、ある程度の練習が必要ですが、答案構成のメモの作成に慣れてくると、メモの分量で凡その解答の文字数が把握できる様になります。

解答の字数制限に対し分量が少ない場合、出題者の意図した論点が抜けている可能性を事前に把握できます。

また、解答の字数制限に対し分量が多い場合は解答中に優先度の低い内容が含まれているのかもしれません。

答案構成と解答への記載は過去問の繰り返し学習や受験機関の模試で鍛えれます。

筆者は過去問での解答の書き起こしの練習は小学生用作文帳(5mm/10mm実線入り方眼)を用いていました。

小学生用作文帳は15マス✖️22行/頁となっています。

100文字の字数制限の場合は6行と10文字、120文字の字数制限の場合は8行、150文字の字数制限の場合は10行と容易に解答欄を作成できます。

また、筆記試験の解答の総文字数は450文字~600文字程度のため、ノートの見開きで1事例分の解答を記載できますのでその後の見直しにも便利です。

 

答案構成を作成し、それを用いて解答を作成する習慣をつけることで解答の精度が向上し合格が確実に近づきます。

是非、活用してみて下さい。


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